生姜は寒冷地でも育つのです!
ただ、ハウスや温度を上げるための工夫が必要です。今回は、寒冷地でオーガニック生姜の栽培法を伝授します。
目次
畑の準備・資材の準備
生姜植え付
発芽後の管理
収穫
まとめ
1 畑の準備・資材の準備
植える畑は、水はけの良い、根が広がり易い場所を選びましょう。
そのためにできることは、耕すことです!
耕してみると、硬盤と言われる硬い層が出てくることがあります。これをできるだけ壊してあげることが、耕すの理由です。
オーガニック栽培を成功させるポイントは
水はけを良くする
硬盤を砕いていく
準備したい資材は
ミニハウス
マルチ
生姜といえば高知県、ということは温度が必要であることは想像がつきますね。
誰でもできる方法は、トンネル型のミニハウスを作ること。そのための棒とビニールを準備しておきましょう。更に地温をあげるためにマルチも揃えておきます。
2 生姜植え付
霜の心配がなくなってから植えましょう。北海道では5月下旬頃〜。ただし、あまり遅く植えてしまうと、成長までに日数が足りず、生育不足になるので注意しましょう。
ハウスの中にマルチを引いて、深さ10cmぐらいに、50g~の大きさを植えていきます。30cm間隔ぐらいに一つづつ、マルチに15cmぐらいの大きさの穴を開けて植えて、土をかけていきます。
発芽には1ヶ月近くかかることもあるので、しっかりと温度を上げてお世話をしましょう。
実際に作ってみたら、予想以上に積算温度が必要で、びっくりするぐらい成長が遅かったです。。。
3 発芽後の管理
お世話のポイントは
乾燥を防ぐ
高温を保つ
こまめに土寄せをする
生姜は次々と新しい芽が出てきます。マルチの中でうまく発芽できない芽があるので、発芽を確認したら、できるだけマルチの穴を拡大していきます。最終的に直径30cmぐらいのエリアから芽が出てくるので、マルチの下から芽が出ていないかしっかり確認しましょう。
生姜は水を大量に欲しがる植物です。こまめに水を上げて乾燥を防ぎましょう。
ミニハウスも収穫まで使用し続けます。マルチもできるだけ使い続けた方が温度を保つことができますが、ある程度芽が出てきたら、取り除いても構いません。
そして大切なことは培土(土寄せ)をすることです。普段食べている生姜は、実は根ではなく地中の茎が肥大した部分。ということは茎が地上に出てしまうとただの緑の茎になってしまいます!芽がいくつか見えてきたら土を寄せて、できれば収穫までに3回ほど土寄せをしましょう。
初めはことのとがわからず、8月の試し掘りの時点で、2倍にしか根が増えていなくて、これは終わった・・・と思っていました。その後土を寄せること数回で、驚くほど成長したので、どのタイミングでもいいので、できるだけ多く土寄せをしましょう。こうして霜が降りるギリギリまで粘って育てていきましょう。
4 収穫
霜が降りる前に収穫しましょう。通常茎が黄色くなってきたら収穫時期と言われていますが、おそらく寒冷地ではそこまで待っていると、霜が来てしまう可能性があるので注意。茎が黄色くなっていなくても収穫しても問題はありません。
初めて収穫では、なんと10倍ほどに成長している株もありました。
トータル収穫量はおよそ3倍、初めてにしては物ができただけありがたいですね。
収穫後は、土がついた状態で、15℃ぐらいの温度を保ち、乾燥を防ぐと長期間保存可能です。
5 まとめ
北海道における生姜栽培のポイントは
植え付け前にハウス内に2重トンネルを施し、5月上旬に植え付け
2重ハウスを6月いっぱい続けて、発芽までの積算温度確保
芽が出たら、20〜30cmほどの範囲で次々新芽が出てくるので、マルチの穴を拡大。
培土は3回ぐらい行う
冠水は多めに
ハウス内の温度は通常の作物より高めに設定
収穫から1ヶ月ほどが経ち、来年のために保管中の生姜の様子を見てみました。
このまま春まで腐らずに持ってほしですね。
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